お気軽にお問合せください
M1村田宏彰公認会計士事務所

TEL:03-5367-6101
info@cpa-murata.com
M one NEWS
ブログバナー

M1村田宏彰公認会計士事務所は
TKC
全国会会員です

TKC全国会
TKC全国会は、租税正義の実現をめざし関与先企業の永続的繁栄に奉仕するわが国最大級の職業会計人集団です。

【所属】

日本公認会計士協会

東京税理士会

M One News 2000

M One News 00-35           2000/08/05 ストレイト・ストーリー

 映画『ストレイト・ストーリー』を見ました。
 
 アルヴィン・ストレイトという1人の老人が、兄が倒れたとの電話で、兄に会いに旅に出ます。
 時速8㎞のトラクターで。
 米国アイオワ州からウィスコンシン州の560㎞を、野宿しながら6週間もかけて。
 
 2本の杖が無いと歩けず、眼が悪いため車の運転もできないアルヴィン老人にとって、誰にも頼らず、自分でできる方法は、家にあるトラクターでの移動しか無かったのでしょう。
 
 車ならたった1日の距離をあえて自分のやり方にこだわるのは、彼自身の人生でどうしてもやり遂げなければいけないことだと、思っていたからに違いありません。
 
 
 子供の頃のように、一緒に星を見たい。
 ちょっとしたいさか諍いで、10年以上仲違いしていた兄とこのまま死に別れしたくない。
 
 人々の嘲笑と家族の心配をものともせずに、その最後の夢を実現すべく、自分の名前の通り、まっすぐに向かう老人の目は、少年のように輝いています。
 
 
 人は誰でもやり遂げなくてはならないものがあるが、自分はそれを持っているだろうか。
 そして、それを自分の力でやり遂げる意志を持てるだろうか。
 
 思わず、そう自問せざるを得ません。
 
 
 旅の途中で丘にさしかかった時、トラクターが故障して立ち往生したアルヴィンは、「兄のところまで車で送ろう」と声を掛けられます。
 「気持ちは本当に嬉しいよ。だが自分でやり遂げたいんだ」
 「いいかい、アルヴィン。この先は、まだ丘が続くんだよ。また故障したらどうする?」
 「だが、どうしても自分だけの力でやりたいんだ。ぜひ最後までやり遂げてみたい。志を貫きたいんだよ」
 
 そしてアルヴィンはまた走り始める―――――。
 
 
 自分の可能性を賭けてやること。
 それは、自分が生きた証しそのものです。
 
 見事に自力でやり遂げて兄とまた星を見ることができたのは、アルヴィンにとって、さぞかし満足だったのに違いありません。
 この話が実話であるだけに、深く胸をうちます。
 
 
 兄の家に無事たどりつき、兄との再会を果たすアルヴィン。
 「あれで来たのか?」
 「ああ」
 トラクターを見つめる兄の目に涙が・・・・。
 体が不自由な兄にとって、やはり体が不自由な弟がやり遂げたことに、感動がひとしおだったのでしょう。
 
 
 
 年を取れば、何もかもが減っていきます。
 死までの時間・体力の衰え・巡ってくるチャンスの数・・・・。
 
 全てが減っていく中で、本当にやりたいことを、1つか2つに絞らなくてはなりません。
 若い頃のように、脇道にそれたり、道草をしている暇はありません。
 
 「年をとるほど、失うものも大きいんだ」
 アルヴィン老人の言葉です。
 
 
 選択することは誰にでもできます。
 本当に重要なのは、できるかぎり他人に頼らず、自分で出来る方法で、自分が選択したことを、最後までやり遂げることでしょう。
 
 自分が決断したことにエネルギーを注ぎ、それ以外のことにエネルギーを浪費しない。
 何かを選ぶということは、他の何かを捨てることです。

 時間は有限です。
 限られた時間の中で何をするかという姿勢こそが、重要なのです。
 
 
 50~70才代の人には、人間的にすごく立派な人もいれば、全くそうでない人もいる。
 生まれたときには同じだったはずなのに、どうしてだろう?
 その以前からの疑問に対する1つの解答が、そこにはありました。

                                             → 目次へ戻る