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M One News 20-67           2020/11/30 冬来たる

 報道でご存じのとおり、世界の1日の新規感染者数は現在、70万人近くに達しています。
 

 
 https://www.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
 
 WHO(世界保健機構)が「北半球はこれからが正念場だ」と繰り返し警告を発していたとおり、欧州では第2波が到来しました。
 医療従事者は感染しても療養が許されず、そのまま勤務せざるを得ない状態にまで追い込まれているとか。
 
 まさに、医療崩壊と言ってもいいでしょう。
 
 
 日本でも負けじと、第3波が到来しています。
 とはいえ、欧米に比べれば、まだまだかわいい方です。

 
 

 そんな中、Googleは感染症の数理モデルとAIを組み合わせたコロナ感染予測を2020/11/17に公表しました。

 https://cloud.google.com/blog/ja/products/ai-machine-learning/google-and-harvard-improve-covid-19-forecasts
 
 既にGoogleは、Harvard Global Health Institute(ハーバード・グローバル・ヘルス研究所)と協力し、コロナ感染のAI予測モデル(COVID-19 Public Forecasts)を、2020/08から米国で公開していました。
 それを慶大の宮田裕章教授が日本のデータで検証を繰り返し、十分な精度を確保できるようになったことから、日本でも公開に至ったものです。
 
 そこでは、今後4週間にわたる新規感染者数・死亡者数などの予測値が、都道府県別に掲載され、毎日更新されます。
  

 
 https://datastudio.google.com/reporting/8224d512-a76e-4d38-91c1-935ba119eb8f/page/4KwoB?s=nXbF2P6La2M
 
 
 
 具体的に新規感染者数を見ると、4週間後の全国の新規感染者数は2,319人と、2020/11/17の1,699人の4割増しとなっています(2020/11/18時点)。
 

 
 
 ところが、2020/11/28の実際の新規感染者数は2,683人。
 それをGoogleのAI予測数に重ね合わせてみました。
 

 
 ご覧のとおり、AIの予測数を大きく超えています。
 AIよりもコロナウイルスの方が1枚上手ということなのでしょうか・・・。
 
 

 こうなってくると、的確な手を優先順位付けして打っていく必要があるのは、もちろんです。
 絶対に行うべき政策は以下の3つでしょう。
 
(1)自殺者数up防止
 
(2)エッセンシャルワーカーのPCR検査の徹底
 
(3)医療崩壊防止
 
 

 危機のとき、社会の脆弱性は、脆弱なところにしわ寄せされる形で現れます。
 体調の悪いとき、弱いところに症状が出るのと同じことです。
 
 実際、自殺者数が大きく増えています。
 
 特に女性。
 2020/10は851人と、前年同月比で8割増となりました。
 

 
 
 感染拡大阻止と経済稼働の両立は異論を待たないところ。
 経済を止めると自殺者数が増えてしまうため、経済を止める緊急事態宣言はもう2度と出すべきではないでしょう。
 
 そして感染拡大を防ぐために、次の2点目が重要になってきます。
 
 

 エッセンシャルワーカーとは、社会的に不可欠な労働者のこと。
 ライフラインを支える労働者に尊敬の念を込めた呼び名です。
 

 具体的には、以下の7種類を指します。
 ・医療従事者
 ・介護・保育従事者
 ・スーパー・コンビニ店員(生活必需品を扱うため)
 ・市区町村の職員
 ・公共交通機関(電車・バス等)の運転士
 ・郵便配達員・トラック運転手(物流に携わるため)
 ・ゴミ収集員
 
 
 
 日本では現在、あちこちでクラスターが発生しています。
 クラスターは狭い場所の集団感染を言いますが、そのベースには広範な市中感染があります。
 
 感染経路が追えず、市中感染が蔓延しているなら、感染はしているのに発症していない無症状者こそ最優先検査すべきでしょう。
 
 何故なら、その無症状者がキャリアとなってあちこちに感染させているからです。
 クラスター対策が有効なのは、感染の初期段階のみということです。
 

 とはいえ、中国のように地域全員に行うのは、(増えてきたとはいえ)PCR検査が1日50万件程度にとどまる日本では、まだまだ不可能です。
 とすれば、ライフラインを支える人たちを優先検査すべきでしょう。
 
 現在、感染者と濃厚接触者のみPCR検査の対象としていますが、1,000万人と言われるエッセンシャルワーカーに月1~2回程度、PCR検査し、感染が拡大しても、ライフラインが止まらないようにするのです。
 
 と同時に、私たちが行動変容を徹底実践するしかありません。
 
 

 3点目は、医療崩壊防止です。
 M One News 20-11「医療崩壊を防ぐために」でも触れたように、医療崩壊とは本来行えるべき治療が行えない状態のこと。
  

 病床稼働率が6~7割と聞くと、まだ余裕があるように聞こえますが、この「病床」には将来確保予定分まで含んでいるのだとか。
 いわば「架空」です。
 医療チームというマンパワーが遊んでいるわけでもないので、実際には医療崩壊ギリギリ。
 
 コロナ感染は、AIでも予測困難なくらい、爆発的に増えますからね。
 全く予断を許さない状態のようです。
 
 さらに言えば、コロナ関連死を防ぐためでもあります。
 
 

 コロナ関連死とは、コロナに罹患して亡くなるのではなく、コロナ禍で持病を悪化させて亡くなったり、本来受けられるはずの他の手術や治療を受けられずに亡くなったりすることを言います。
 つまり、コロナが直接の死因ではなく、コロナが間接的な死因に結果的になっている死亡のことです。
 
 実際、欧米では、コロナ死よりもコロナ関連死の方が多くなっていることが、超過死亡という統計データから明らかになっています。
 
 そして、70~80代の高齢者が家に閉じこもると、わずか数週間で心臓機能が悪化する、という研究も今年、発表されました。
 しかも、心筋梗塞や脳卒中が増えるのは、これから来たるべき冬の時期なのです。
 
 

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M One News 20-66           2020/11/22 年末調整は電子化で効率的に

 2020/10から電子化がスタートしたと聞かれた方もいると思います。
 電子化になれば、資料の面倒な回収やデータ入力、源泉徴収票等の支払調書等の送付も不要になりますからね。
 ミスとも無縁となり、残業もしなくて済みます。
 
 
 電子化前の現状は、どの会社でも、このような状態でしょう。

 
 
 それが、電子化後は「以下のように変わります」(国税庁)。

 
 
 「以下のように変わります」にカギ括弧をつけたのは、税務署の言う「電子化」には落とし穴がいろいろあるからです。
 
 結論から言うと、国税庁の言う「年末調整の電子化」は、現時点では時期尚早です。
 その理由は端的に言えば、マイナポータルを前提としている点にあります。
 
 マイナポータルは、マイナンバーカードを取得して初めて利用できるようになるもの。
 つまり、社員全員がマイナンバーカードを取得する必要があるのです。
 一部の社員だけ電子化してもほとんどメリットはなく、紙と電子が入り混じるためにかえって面倒なことになるであろうというのは、容易に想像できます。
 
 

 でも、会社担当者なら、誰しもなんとか合理化・効率化を進めたいと思うことでしょう。
 
 そのためには、マイナポータル前提を外した方が無難です。
 
 「マイナンバーカード全員取得」という一番のハードルを外す以外にも、
 ・会社による有給消化義務履行管理
 ・電子証明書取得
 ・カードリーダー準備
 ・マイナンバー管理
 などの考慮すべき点がいくつかあります。
 
 
 これらの考慮ポイントを踏まえたうえで、中小零細企業にとって最も効率が良く、当事務所で推奨している「電子化のあるべき姿」を以下に明示します。

 
 
 この理想形では、社員全員がマイナンバーカードを取得することもなく、実質的な管理は会社で行いつつも、手間を極力減らせることができ、カードリーダーも用意する必要がありません。
 
 この形を基に、人数が少ないなどの会社の固有事情があればそれを考慮し、より簡略化していくべきでしょう。
 
 
 ポイントは、ソフトを統一すること。
 当事務所ではTKCをベースにしているため、TKCソフトを前提としたフローになっています。
 
 年末調整・法定調書は、手間の割に間違えてはいけない業務。
 ITをうまく使ってスムーズに効率よく終わらせたいものですね。
 
 

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M One News 20-65           2020/11/22 年末調整2020のポイント

 扶養控除等申告書は、1/1時点の情報を会社に申告するのに使用されます。
 そしてその後、その情報に修正がある場合は、同じ用紙を使って再提出することで、会社に新しい情報を通知します。
 
 年末調整は12/末時点の情報で行うため、上記修正を会社に未通知の社員がもしいれば、扶養控除申告書2020の修正を社員に依頼すると同時に、翌年からの給与計算のために、扶養控除等申告書2021を配布するわけです。
 
 上記前半は、社員が修正項目を会社にきちんと通知しているのを前提として、行っていない会社も多いことでしょう。
 あるいは、2021年分記載情報から推測したり、社員との雑談で状況を把握したりしているかもしれません。
 
 
 ここまでは、例年どおり。
 しかし、今年はひとり親控除が加わるため、ひとり親控除を適用する社員の扶養控除申告書2020も修正する必要があります。
 
 なぜなら、ひとり親控除の改正は2020年源泉徴収事務では適用されず、2020年年末調整から適用とされているからです。
 年末までは正しく行っている会社でも、年末調整時に処理しなければならないということです。
 
 そのため、扶養控除等申告書2020も年末調整時に修正しなければなりません。
 国税庁は2020/05/29に、「ひとり親控除及び寡婦控除に関するFAQ(源泉所得税関係)」を公表し、そのやり方を明示しました。
 
       

 
 なんと手修正です。
 まあ確かに、その方が早いですからね。
 
 
 
 まとめると、会社として行わなければならない1点目は、2021年分の扶養控除等申告書を回収したときに、欄「ひとり親」にチェックがついていたら、2020年は ひとり親控除 を適用するのか、確認すること
 

 
 因みに、ひとり親控除適用判定における所得は 基・配・所控除申告書 で、扶養は 扶養控除等申告書 で、それぞれ確認できます。
 
 
 
 2点目は、ひとり親控除を2020年にもし適用するのであれば、2020年分の扶養控除等申告書を修正すること。
 
 Formの修正は会社が行ってもOKですが、 ✔ は本人にさせてください。
 扶養控除申告書は、社員本人が会社に提出する書類になっていますからね。
 
 修正を忘れてしまうと、(正しい扶養控除等申告書の保存義務を会社が負うために)会社の源泉税額納付過少とされ、修正しても を会社が行うと、公文書偽造になってしまうから、ご注意を。
 
 

 基礎控除は他所得も合算して算定するのに対して、所得金額調整控除は会社の給与収入だけで算定します。
 
 わかりにくいので、図解します。
 
 A社からの給与以外に、もう1ヶ所からも少額の給与をもらっていて、マンション賃貸も行っている人がいるとします。
 この場合、基礎控除はオレンジ色の部分で算定し、所得金額調整控除は赤色の部分で算定します。
 収入と所得の違いはありますが、範囲が異なる点に注目してください。
 

 
 なぜこのように範囲が異なっているのかと言うと、所得が多くなると基礎控除が減り、給与収入が少ないと所得金額調整控除が減る計算になっているからなのです。
 
 つまり、税務署が多く税金を取る方に決められているということですね。
 まあ今に始まったことではありませんが、なんともわかりにくいこと、この上なし!
 
 

 本人の所得も家族の所得も、確定するのは、翌年1~3月です。
 それなのに、早ければ12月にも見積額で年末調整還付額を確定しなければならないとされているのです。
 
 もし見積額が確定額と異なっていれば、年末調整義務はあくまで会社にあるので、社員から要求されれば、年末調整やり直しに応じなければなりません。
 したがって実務対応として、年末調整終了後は、できるだけ社員には自分で確定申告してもらうよう、誘導していった方がいいでしょう。
 
 

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M One News 20-64           2020/11/21 年末調整用紙の改正

いままでの改正点をまとめると、以下のとおり。

 これら改正点のポイントは、人によって各控除金額が異なる点にあります。
 そのため、各人ごとに各所得控除を計算しなくてはなりません。
 そして、その計算は年末調整用紙上で行われます。
 
 ここまで読んで、勘のいい方は、年末調整で社員から会社に提出してもらう用紙の種類が増えたり、計算方法が複雑になるのを連想したことでしょう。
 
 そのとおりです!
 非常に複雑になりました。
 
 複雑になれば、ミスもまたつきもの。
 今年の年末調整作業がかなり大変になるであろうことを最初から覚悟した方がいいいと思います。
 給与支給日までできるだけ余裕を持ってください。
 
 

以下、用紙の改正点と種類をまとめました。
 

 
 
 つまり、用紙は5種類になりましたが、まとめてなんとか3種類にとどめているカタチなのです。
 まあ表面だけ変えても、内容が5種類なのには変わりないんですけどね・・・。
 
 それにしても、「給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書兼 所得金額調整控除申告書」の書類名が長すぎ!
 税務署員ですら正確に言える人はいないに違いありません。
 
 因みに、新用紙の略称と呼び名は、

 になると思われます。
 
 

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